新約聖書中の一書で公同書簡と呼ばれるものの一つ。使徒の筆頭格であるペトロによるとされる書簡は2通あるなかで、
『ペトロの第二の手紙』の扱いについては初代教会の時代から問題とされることが多かったが、
第一の手紙に関しては問題もなくすんなりと新約聖書の正典におさめられた。
本書簡は「各地に離散している人々へ」となっているが、ディアスポラに向けられているというよりは
内容的には異邦人に向けられている。初めにあげられているのは小アジアの五州である。
著者は迫害に耐えること(1:2-10)、聖なる生活を送ること(2:11-3:13)、キリストにならって忍耐と聖性を示すこと(3:14-4:19)、
最後は指導者たちへの助言によって締めくくっている(5章)。
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