聖書について
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3)ルカによる福音書 (AD80年頃) ・この福音書は、キリストが神の右に上げられ、また、 「栄光を与えられた者」という資格で、キリストが現在人々のために、 取りなししているという事実を他の何よりもよく表現している。 ・ルカは、ユダヤ的伝承は省略し、イエスは万民の救いであり、 光である、と「福音の普遍主義」を主張している。 ・ルカは、使徒行伝の著者でもある。もとこの福音書と使徒行伝は、 前編と後編であった。 ルカは、異教からキリスト教への改宗者であり、使徒パウロの 同伴者でり、「愛する医者ルカ」(コロサイ4:14)と同一人物である。 4) ヨハネによる福音書 (AD90年頃) ・ この福音書は4福音書のうちで、最も後に書かれており、 他の3福音書(共観福音書)に書かれている事を訂正しようと しているところがある。 例えば、イエスの十字架刑の日は、他の3福音書では、 過越の祭の日、ニサン月の15日であるが、当福音書では14日 としている。おそらく14日のほうが正しいであろう。 ・この福音書は、「愛の福音書」である。神はこの世を愛し、 キリストを愛し、また、キリスト信者は、キリストの死後、 たがいに愛しあうことによって、キリストとの一致を実現 しなくてはならない、と言う。(3:16 3:35 15:9 13:34) ・ヨハネは直接の証人であると主張している。 「それを見た者があかしをした。そして、その証は真実である。 その人は、じぶんが真実を語っていることを知っている。 それは、あなたがたも信じるようになるためである」(19:35) ・ヨハネは、「イエスが愛した弟子」(13:23等)か。 |