聖書について
- 使徒行伝 -

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・著者は、ルカによる福音書と同じ、ルカである。
 もと、ルカによる福音書と、この使徒行伝とは、
 前編と後編であった。

・この書の表題は、使徒行伝であるが、出てくる使徒は、
 ヘテロとパウロだけであり、とくにパウロについての記事が多いが、
・内容はむしろ、聖霊の働きにより、福音がエルサレムからローマ
 ヘ伝播する歴史である。

・使徒行伝が物語る事柄は、パウロの手紙にも見いだされるが、
 ときどき内容が食い違っており、使徒行伝の著者、
 ルカはパウロの手紙を知らなかった、と思われる。
                       (15:1-29とガラテア2:1−10等)

・16章から突然、物語が三人称複数の「かれらは」から、
 一人称複数の「われわれは」にかわっている。
 この時点から、ルカはパウロに同行したのであろう。
 と考えられている。