旧約聖書文書の1つ。ユダヤ教では「後の預言者」、キリスト教では預言書に分類する。預言書のなかでは最後に配置され、
『ゼカリヤ書』の後に配置される。キリスト教でいう十二小預言書のひとつ。3章からなる。預言の主題は宗教儀式の厳守、
及び雑婚の禁止である。マラキは当時の形式的な礼拝を咎めた。
前半部分では裁判の判例のような議論形式、質疑応答で、神とイスラエルの人々との受け答えが続いている。
当時、捕囚から帰還した頃は市民権の保証がなく、旱魃や大量発生したイナゴのため凶作が続き、
更には周囲に敵意を持つ民族が居住していたため、非常に衰退していた。そのような状態でイスラエルの民は神殿を再建した。
しかし、エルサレムはペルシアからも独立出来ず、ハガイ2:2で語られたような約束された栄光を見てはいなかった。
また民の中の資産家はそれを増やす手段を選ばず、軽率な離婚や異邦人との結婚などを行っていた。
祭司はそれを止めようともせずにむしろ助長させていた。平気で皆が律法を破るようになっていたのである。
(詳細 出典:Wikipedia) |