『新約聖書』の最後に配置された書であり、『新約聖書』の中で唯一預言書的性格を持つ書である。
タイトルの「黙示」とはギリシャ語の「アポカリュプス」の訳であり、原義は「覆いを取る」ことから転じて
「隠されていたものが明らかにされる」という意味であり、英語では「revelation」。
古代キリスト教の小アジアにおける七つの主要な教会にあてられる書簡という形をとっている。
七つの教会とは、エフェソス、スミルナ、ペルガモン、ティアティラ、サルディス、フィラデルフィア、ラオディキアである。
文中では著者が自らを「ヨハネ」と名乗り、終末において起こるであろう出来事の幻を見たと語る。
『黙示録』は歴史の中でさまざまに論じられてきた。特に『聖書』の中でもここにしか現れない
「千年王国」論の特殊性への賛否やキリストの再臨の解釈をめぐって多くの議論を巻き起こした。
しかし、歴史の中で現れた多くの解釈をまとめると預言書、文学、普遍的イメージの三つの見方に集約することができる
とする立場もある。
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