新約聖書中の一書。著者は冒頭部分で、自らを「主イエス・キリストのしもべであるヤコブ」と名乗る。
本書は各地に離散する(ディアスポラの)ユダヤ人にあてて書かれている。
著者が筆をとったのは、キリスト者の生活における行いの重要性について再確認してもらうためであった。
著者は次のようなものを危険視している。
・まず形式主義、これは神への奉仕を形だけのものにしてしまう。
・誘惑を神に帰すること(1:13)
・貧富の差で人を分けること(2:2)
・言葉で過ちを犯すこと(3:2-12)
・自慢や偽証(3:14)
・悪口(4:11)
・高慢(4:16)
・贅沢(5:4)
などである。著者がキリスト者に向かってもっとも強調することは
・試練における忍耐(5:7)
・よきわざにおける忍耐(1:22-25)
・主の再臨が近づき、その日になればすべての不義が正されるため、その日まで忍耐することが求められている。(5:8)
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