旧約聖書におさめられた古代ユダヤの歴史書の1つ。元来、『列王記』とあわせて1つの書物だったものが分割されたようである。
また『サムエル記』自体も上下にわかれているが、これはギリシャ語聖書以来の伝統である。
内容的には『士師記』のあとを受け、『列王記』へと続いていく。
タイトルは最後の士師であり、祭司であったサムエルに由来。ユダヤ教の分類では『ヨシュア記』『士師記』『列王記』と共に
「前の預言者」にあたる。
・最後の士師サムエルとその師エリの物語(上1:1-7:17)
・サムエルの召しだし(上1:1-3:21)
・イスラエルの敗北と神の箱の喪失(上4:1-7:1)
・サムエルのイスラエル指導(上7:2-7:17)
・イスラエルの王政の始まり(上8:1-12:25)
・サウルの選びと即位(上8:1-11:15)
・サムエルの告別の辞(上12:1-12:25)
・サウルとダビデ(上13:1-下2:7)
・サウルの戦い(上13:1-15:35)
・ダビデの選び(上16章)
・ダビデとゴリアテ(上17章)
・サウルの敵意とダビデの逃亡(上18章-上30章)
・サムエルの死(上25章)
・サウル親子の死(上31章-下2:7)
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