旧約聖書におさめられたユダヤの歴史書。2巻に分かれており、ダビデの死までが書かれた巻は上や第一、
第一巻などと呼ばれ、バビロン捕囚までが書かれた巻は下や第二、第二巻などと呼ばれる。『サムエル記』『列王記』と
内容が重複している。ユダヤ教では「預言書」でなく「諸書」の1つになっている。この書物の原作者は、
伝統的にエズラであると伝えられている。内容としては『サムエル記』、『列王記』をもとにしながらも、
独自の資料も用いてイスラエルの歴史を再構成している。特徴としては神殿についての記述や職制の人名リストが多いこと、
北イスラエル王国の歴史を完全に無視していることなどがあげられる。
・イスラエルの諸部族の系図(上1章〜9章)
1章 アダムからアブラハムにいたる系図、エドムの王
2章 ヤコブの子らの子孫
3章 ダビデの子孫
4章 ユダの子孫
5章 ルベンとガド、マナセとレビの子孫
6章 レビの一族と居住地
7章 イサカル、ベニヤミン、ナフタリ、マナセ、エフライム、アシェルの子孫
8章 ベニヤミンの子孫
9章 バビロン捕囚後のエルサレムに住んだ人々
・ダビデの治世(上10章〜29章)
10章 サウルの死
11章 ダビデ王の即位
12章 ダビデの家臣たち
13章 ダビデと神の箱
14章 ダビデ王の勢力
15章 神の箱の移動
16章 神の箱の前での儀式
17章 ナタンの予言とダビデの祈り
18章 ダビデの戦果
19章・20章 アンモン人、アラム人とのたたかい
21章 ダビデの人口調査
22章 神殿造営
23章 レビ人のつとめ
24章 祭司の組織
25章 詠唱者のリスト
26章 門衛のリスト
27章 軍隊の組織、財産の管理者
28章 ダビデの神殿建築
29章 ダビデの祈りとソロモン王の即位
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